法話 こころのまど ほとけは ここに こころに ここに
- 2019/01/01 14:41
- カテゴリー:ブログ
明けまして おめでとう ございます
平成の最期の、元旦となりました。
例年は7時からとしていますが、多くの方に年の初めは 神社ではなくお寺にお参りしていただきたく、今年から10時としました。
初詣に神社にお参りするかたも多かったと思いますが、そこでは何かを神様にお願いすることかと、思います。
自分の健康や仕事、家族のことや、世界の平和であれと祈ります。
まず私が先にあって、その願いを神様に聞いていただくことです。
しかしお寺で仏さまにお参りすることは、私の願いより先に仏様の願いが先にありました。
今年も仏さまのみ光に照らされて、いつも仏さまのおこころをいただき、願われていたことに、気づかさせていただくのです。
神社とお寺でのお参りの作法も、違っています。
神社では、大きな鈴を鳴らして、まず柏手を打つ。
この作法は、まず神様を招致する、お出でてないので、起きて招くという意味があるようです。
よく「仏さまにお参りするときは、鐘は何回ならしますか?」
というお尋ねがあります。
しかし私たちが、鐘を鳴らそうとする前から、ここにずっとお立ちづめの、お姿で「あなたの事をいつも見守っています。」「まことの道を歩んでくださいと」願われていました。
私たちが休んでいて、寝ていても、仏さまは倦くことなく願われていたのです。
そのことに気づかせていくのが、わたしたちのお参りする姿でした。
さてこのたび、本願寺では私たちのちかいを、ご門主が制定しました。
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私たちのちかい
一、自分の殻に閉じこもることなく
穏やかな顔と優しい言葉を大切にします
微笑み語りかける仏さまのように
一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
しなやかな心と振る舞いを心がけます
心安らかな仏さまのように
一、自分だけを大事にすることなく
人と喜びや悲しみを分かち合います
慈悲に満ちみちた仏さまのように
一、生かされていることに気づき
日々に精一杯つとめます
人びとの救いに尽くす仏さまのように
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掲示伝道には、
ほとけは ここに
こころに ここに
と書かせて頂きました。
いつも私たちの、心の中にあるのです。
ほとけさまは、遠いところにいらっしゃる方では無かったのです。
今年も私たちの幸せを願って、休むこと無くはたらいてくださっている仏さまのこころに気づかせていただきましょう。
今日は共にご唱和いたしますが、お仏壇に座って手を合わし、一日一回はお唱えしていただきたく存じます。
今年も私たちの幸せを願って、休むこと無くはたらいてくださっている仏さまのこころに気づかせていただきましょう。